日商簿記検定2級「工業簿記」攻略とらの巻

本ブログでは、日商簿記検定2級「工業簿記」について分かりやすく解説します。

日商簿記検定2級「工業簿記」攻略とらの巻 ③「器」の話、工業簿記固有の勘定「仕掛品」と「製品」

③「器」の話、工業簿記固有の勘定「仕掛品」と「製品」

 「仕掛品」と「製品」は、勘定の名前です。「仕掛品」勘定は、工場に投入された「モノ」を受け入れ、借方記入されます。そして完成した「モノ」は、「製品」勘定に移動、つまり貸方記入されます。まず、受け入れ側について原材料を例にして説明します。

 外部から調達された原材料が、材料倉庫に運び込まれたとします。それは、「材料」勘定に借方記入されます。そして、加工のために工場に運び込まれた「モノ」については、「材料」勘定では貸方記入される一方、「仕掛品」勘定に借方記入されます。

 そして、製造過程に投入されたモノが加工され、完成して製品となったものは、「仕掛品」勘定では貸方記入される一方、「製品」勘定に借方記入されます。